青春学園中等部3年5組。


























Eternal L O V E 〜interest〜























、大丈夫か?」


「う、うん。柳くんのお陰で少し良くなったよ。ありがとう。」


「礼には及ばない。」



柳くんのお陰でリバースせずにすんだ・・・・。


昔から一気に食べ過ぎちゃう癖があって、その度に気持ち悪くなってたっけ。




ブン太くんは幼馴染だから分かったんだと思う。

よく一緒に食べてたからなー。




それにしても、立海のデータマン。

面と向かって話すとなんだか居心地悪いような・・・。


いやいや!そんなこと言ったら失礼だよ!




「こうやって話すのって初めてだよね。」


「ああ。そうだな。」



さっきまでブン太くんが座っていた席に座る柳くん。

どこか落ち着いていて・・・手塚部長と似てる感じかな?



どことなくドキドキしてしまう。



「ところで。」

「うん?」



「丸井とは幼馴染だという興味深いデータがあるが・・・本当か?」




興味深いかどうかは別・・・だけどね。

そんなことまで知ってるんだ。


ブン太くんとか普段そういう話するのかな。


自分の知らないところで噂されてるのかと思うと恥ずかしいね。



「うん。ブン太くんとはね、親が仲いいし、家も近くってね・・・。
 昔はよく遊んだかなー。でもブン太くん引っ越しちゃったから。」


「・・・・ふむ。」



何か考え込んで納得している様子。

データを取られるのは・・・好きじゃないけど、正直慣れてしまっている。


同じようなの青学にもいるしね。














うちの丸井と赤也とは仲がいい。


丸井に関しては一応「彼女」ということになっている。



東京と神奈川じゃあまりにも接点がなさすぎる。

だからこの機会は願ってもないことだった。


勿論、テニス部員のことを観察するつもりだったが。



ふむ・・・「

興味深いデータが取れそうだ。












「・・・柳くん?」


「ああ、すまない。少し考えことをしていた。」


「そっかそっか。大丈夫、慣れてるから。」


「貞治・・・か?」


「そうそう。いっつもすぐ考えこんじゃうからみんなだんだん無視しちゃってるんだけどね。あはは。」



あの跡部が側におきたいと思った女。

聞いた時は正直驚いた。


関東大会で1度顔合わせをしているが、特別美人なわけでもない。

第一印象はそれほど濃いものではなかった。



だがさっきの丸井との会話。

「彼氏」の前でリバース・・・・・・。


ふ・・・面白くなりそうだ。





「そうだ、立海も予定とかの話したんだよね?
 どんな感じだったかな?」


「ああ、それなら心配はない。みんなやる気だったぞ。」


「そっか・・・ちょっと練習時間とか少なくて大変かなとか思ってたんだけど。」


「いくらでも練習時間は作れる。
 ・・・特に弦一郎が意気込んでいた。青学にカリを返せるとな。」


「あはは!それは良かった。
 立海ってさ、なんだか近寄りがたい・・・感じがするんだよね。
 だからどうやって様子聞こうかとか思ってたんだ。」


「丸井がいるだろう。」


「ああ・・・でも最近話してなかったから。」


「彼氏・・・ではないのか?」


「えええ!ああ・・・どうだろうね。」


微妙な返事が返ってくる。

苦笑しながらさっきまで食べていた昼ごはんに手をつける。



「跡部か?」


「あ、跡部くん?何が?」


「今の彼氏だ。」



少し落ち着くまで・・・と思い柳くんとしばしの会話。

さすが立海の参謀。

話し方のうまいのなんのって。


なんだか気分も落ち着いてきて再度お昼ごはんにとりかかる。

ここで食べておかないと当分食べれない気がする。


そ、そしたらえええ!!!


「か、彼氏?!」


「跡部はお前のことを気に入っていると耳にしたが。」


「そんなことないよ!
 今だってなんだかんだこき使われてるし・・・。」


気に入っている相手にこんな酷な仕事をさせるはずがない。


好きな子が忙しい仕事してたら


『俺が変わりにやってやるよ』みたいな感じだもん!!!(理想)



「柳くんこそどうなのー?立海の運営委員、可愛いって噂だよ?」


「ああ・・・確かに他の生徒よりはキレイだな。」


「むむ・・・ま、負けた・・・。」



うなだれてぼそぼそと口にご飯を運んでいく。

ふっ・・・見ていて飽きないな。



「俺はそろそろいかねばならない。
 いい話が聞けた。感謝する。」


「えっと・・・何も喋ってない気がするけど・・・。
 ありがとうね!柳くんは命の恩人だよ!!!」


「あまり早く食べ過ぎない方がいい。
 今度は助けてやれないかもしれないからな。」


「大丈夫!ちゃんと学んだから。
 また立海のこととか聞かせてね。」

















後で貞治にでも聞いておくか。





















なんだかんだでいろいろ話せてよかった。

乾くんと違ってあからさまにデータ取られてる感じはしなかったけど・・・。
もしかしてうまいこと聞き出されてたかもしれない。


まあ、立海の様子も知れてよかったしいいかな?
なんか怖いイメージあるよね・・・あそこ・・・・。

でも柳くんとも知り合いに一応なれたし、ひとまずは安心かな。



こんなところでのんびりしてるヒマはない。

明日から本格的に学園祭に向けての準備が始まる。


そしたら今日みたいにもはやお昼食べるヒマもない?!




・・・運営委員室にキッチンみたいなのついてたっけ?
























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ちなみに俺は3年F組みだ