「千石、なんだこの点数わぁぁぁぁぁぁ!!!!」
げげっ、やばっ!
〜待ち時間〜
「うう・・・わかんない・・・。」
俺、千石清純。山吹中3年。
あだ名はラッキー千石。
ラッキー→千石じゃなくて、千石→ラッキーだからね。
これがどっちでも良くないのよ〜。
・・・ってそんなのはどうでもよくって・・・
あー、また悪い点とっちゃった。だから居残り。
あっくんに
「南に今日、居残りで部活出れないって言っといてね。」
って言ったけど・・・。
絶対南に怒られる・・・(言わないからねあっくんは
まあ、しかたないんだけど・・・。
だって、オレは・・・。
ガララッ
「なっ、千石。」
「ちゃん!?」
この子はちゃん、クラスメイト。
「な〜にやってんの?」
つかつかと歩いてきてオレの前の席に座り向き合う。
そんな・・・一つ一つの動作が可愛い・・・
オレがこんなに言うんだよ?
「べ、別に。なんでもないよ。」
「うっそだ〜ん。どうせまた居残りでしょ。」
「ゲッ!さっすが天才ちゃん♪オレのことなら何で・・・」
「何か言った?(低声」
「いえ・・・別に・・・(おろおろ」
そんなオレの目の前で鉛筆折らないでよ。
さすがに怖いから。
「でさ〜。ちゃん、暇なんでしょ?オレに教えてよ。」
「やだ。」
即答!?
結構傷ついたんだけど・・・。
ピカーン
いいこと思いついちゃった☆
「じゃ、じゃあ、おごってあげるから。ねっ、ねっ?」
「・・・。じゃあ・・・。」
なんて扱いやすい性格♪
でもそんなところにもひかれるんだよね〜。
* * *
「・・・でこーなるの。」
「フムフム。んじゃこーだね?」
「そっ!!正解!!!」
「やったー、すべて終了!」
全部終わった。
「ねー、千石。質問していい?」
えっ、ちゃんからなんてめずらしい。
もっ、もしかして・・・。
「なんでそんな女と付き合えんの?」
「へ?」
「だから、千石清純っていったら氷帝の跡部くんと同じくらい女たらしだって。」
え・・・跡部くんのが・・・(え
っていうかそんな風に見てたの?
「ハァ・・・。」
「???」
「分かってないね、ちゃん。オレがそんなに女の子といるのはある子を振り向かせるため。」
「ある子?」
「そう、可愛くって、頭よくって、時に乱暴だけど(笑」
「え?だれ?」
「んー、教えない。」
「えーえーえー。」
「こらこら泣かない。」
ずっとみてた。
いつも目は君の方向。
会った時からずっと見てて。
でも君は気付いてくれなくて。
まだ気付かないから。
もうちょっと待ってみるね。
絶対好きにさせてあげるから。
END