オレにも春が来たでぇ!!!












明日の予定













あー。

返事待つのにこんなにドキドキするんわ久しぶりや・・・。

ちょっと悩んどるんか?

悩むことないと思うねんけど。





「ホントにいいの?」


「ええよ。2人のが1人よりええやん。」


「・・・・・・。じゃ、一緒に行こうね。」


「(よっしゃ!!!)」





めっちゃ嬉しいっ。

どやっ!跡部、岳人!

デートやで、デート!

そりゃ映画見に行くだけやけど・・・。

デートやんっ。

・・・・・・、それ分かっとるよな?





「ほな、明日でええか?」





今日は金曜日やし。

とにかく早よ行きたいんや。一緒に。





「いいよ。あっでも・・・。いいの?」


「ん?何がや?」




ええて言うてるやん。





「だって彼女とかいるんでしょ?私なんかと・・・。」





な、何やそれ?





「いいよ?無理しなくて。私なんかと行くより彼女とのがいいでしょ?」


「ちゃうねんっ!
 彼女なんかおらんねんっ。そないなこと言わんといてや・・・。」


「ごっごめん!?」





ハァ・・・。

そんな風に見られとったんか・・・。

ヘコむ。マジでヘコむわ。

おるわけないやん。

オレはしか見てないっちゅうのに・・・。






「じゃ、じゃぁ、一緒に観ようね?」


「当たり前や。」





まぁ、何はともあれデートできるんやなっ。

これではオレのもんや。

そうなればとっとと終わらしてはよ帰るか。

いや、それだとといる時間が短くなってしまう。





「そや、ちゃんはどんなタイプが好きなん?」


「えっ///。私?」





赤くなるところもええな(変態

めっちゃ可愛いやん。





「私は・・・///。優しい人かな。」





よし、オレやな(オイ

いや、自分で言うとあのどこかの部長さんみたいになるやん(ナルシストなな

せやけど、ほんまに周りから言われるんやで?優しいって。





「忍足くんは?」


「オレか?オレは・・・。」





みたいなのが好きやで。

っていうかがええ。

そやけどそないなこと言えへんしな・・・。





「そやな。美人でオレも優しい人がええな。」


「そっか。」





何でいつもそないなリアクションなん?

ちょっと悲しいわ。





「初めてだね。」


「何がや?」


「いや、今までこんなに忍足くんと話したことなかったからさ。」


「そやな。」





それはが避けてたんと違う?

オレはめっちゃ話したかったで。
























「とりあえず終わったね。」


「ありがとな。こんな遅くまで・・・。
 ホンマ悪いわ。何か奢ったろか?」


「いいっていいって。楽しかったし。」





楽しかったんか・・・。

オレは幸せやったで?





「そういえば忍足くん部活は?」


「部活・・・。あー、しもた。すっかり忘れとった。」


「早く行って?これは私が渡しとくから。」


「せやけど・・・。」


「大丈夫。景吾に怒られちゃうよ?」


「・・・悪いな。じゃ、明日なっ。」


「うん。バイバイ。」





あー、これでよかったんか?

ホンマには悪いことしたわ・・・。

最低やなオレ。





「ハァッ、ハァッ、跡部・・・。着替え終わっとるし。もう終わったんか?」


「遅いぞ侑士!」


「ハ?岳人、お前は知ってるやろ?オレはな「忍足っ!」





あー、岳人、跡部に言ってくれなかったん?





「サボるとはいい度胸じゃねぇか。アーン?」


「ちょい待ち!オレは先生に頼まれて仕事やっとったんやで?に聞けば分かるわ。」


「っ!てめぇ、と一緒にいたのか・・・?」





しまった。言ってしもた。

まぁええ。

フン。そやで。

羨ましいやろ。





「デートする約束もしたで?」


「どうせお前の勘違いだろ。」





そないなことあらへんって。

気がない奴と映画なんて観に行かへんやろ?





「フラれるのが楽しみだゼ。」


「くっ・・・。」





もうはオレのもんや。





『明日の予定』






END