「侑士、そんな怒んなよ。」


「別に怒っとらんよ。」


「ったく激ダサだぜ。」


「そっくりそのまま返したるわ。」


「おい、そんな奴ほっとけ。フラれたんだよ。」


「なっ・・・!ちゃうよ、まだ、時間やないから・・・。」


「忍足、かわいそ〜。」


「頑張ってくださいね、忍足さん。」


「なぁなぁ、帰りになんか食ってこうぜ!」


「お、いいな!」


「侑士も行くだろ?」


「行かねーよ。馬鹿はずっとここで待ってろ。」
























DEEP























なんや、この言われようは。


最後の跡部が1番酷いやん。





部活終わっとんのにが来ない。



いつもなら「侑士〜!お疲れ様vvv」(このハートが重要なんや)って言うて抱きついてくれんのに。




今日は来ない。


・・・・・・何でや?



まさか跡部の言うとおり俺のこと・・・


ないない、別に嫌がるようなことしてないしな。






岳人達が部室を出てってから30分。


今日は確かに少し早く部活が終わった。



やからって30分も待っとったらいつもの時間もとっくに過ぎとる。



・・・・・・いやいや、んなことあらへん。





「とりあえず教室行ってみるか。」
























、おるか?」





いつもは俺の部活終わるまで教室で待っとってくれる。


可愛いやろ?(俺と一緒に帰りたいんやって)





「・・・・・?」


「ん〜・・・・・・・。」




いることにはいた。


とりあえず安心やな(不安やったわけやないよ!)



寝とるやん。





「そない可愛い顔しとったら襲いたくなってしまうわ。」





腕を枕にして寝ている


愛らしい顔が半分だけ見える。



気持ち良さそうに寝とるなー。





「ほら、、もう校門閉まるで。」


「・・・・・・。」


。」


「・・・・・・。」


「ムシかいな。」





あ〜、なんや、ほんま襲いたくなってきた。


せやけどもうホンマにここ出えへんと閉じ込められるわ。




それもそれでええけど(と2人きり、やから)





・・・・・。」





おでこにキス。



起きない。





・・・・?」





まぶたの上にキス。




起きない。





「何でこの姫さんは起きないんやろ。」





髪の毛から相変わらずふんわりといい香がしよる。


身体の動くままにの座っているイスに座った。



前には座れへんから後ろに。



「ん〜・・・。」といいながらそれでも起きない。



1つのイスに2人座っとるわけやからがずるずると前に落ちそうになる。


すかさず腰に手を回し、抱きしめる。





「なぁ、そんなに俺のこと嫌いなん?」





を後ろから抱きしめている体制。






・・・・・・。」






「ゆ・・・し・・・・?」


!?」


「うわ、ちょ、急に強く抱きしめないでー(苦しい)」





そない甘い声で好きな子に名前呼ばれて嬉しない男、おらへんやろ。





「やっと起きたv」


「侑士が耳元で喋るから・・・///」


「起きないが悪いんよ?」


「うぅ・・・・・・・。」





照れとる顔も可愛ええ。



の首に顔うずめて幸せをかみしめた。





「ごめんね?私、寝ちゃってたんだね・・・。」


「もうええよ。今度からはなしな?」


「頑張ります。」





申し訳なさそうに謝る顔もいい。


あぁ、俺、末期やんか・・・。分かっとったけど。





「侑士、この体制は恥ずかしいかな。」


「ん?俺はそんなことあらへんけど。」


「いや、私が恥ずかしい。」


「知らん。」


「(知らんって・・・)」





結構心配しとったんよ?


そう言うと「あわわ、ごめんね。」て言うてくれる。



ほんま、優しい子なんよ。





「ほなら、お詫びのちゅーして。」


「え・・・・・・。」


「ええやん、それぐらい。」


「そうだ!もう帰んなくちゃ!ね!!!」





すっかり忘れとったわ。


もう閉まる時間か・・・。





「せやけど、キスにそない時間かからんやろ?」


「・・・・・・だって侑士、その先がありそうなんだもん。」


「先て・・・、してほしいん?」


「侑士、帰ろ?」





はぁ・・・そない笑顔で言われたら何も言えへんやん。




。」


「ん?」


「家でこの続きしよ?」


「・・・・・・。」


「ええやろ?」


「・・・・・・んー。」






ほんま、照れた顔、ツボやわ。





「・・・・・・・・・・いいよ。」


「・・・・・・ええ子やね。」


「でも、キスだけだからね。」


「まぁ・・・ええよ。」





勢いやからな。


キスだけやないことぐらいも分かっとるやろ?





「寒くないか?」


「うううん、平気。」


「ほな、帰ろか。」


「うん。」





いつものように手は繋ぐ。


隣にぴったりと引き寄せる。





「なぁ、やっぱりここでしてもええ?」


「な、何を!?」


「せやから、さっきの続き。」


「や、だ、だってこんな公共の面前で・・・。」


「ええやん。見せつけとけばええんよ。」




触れる唇。

この世のもんかと思うくらい柔らかい。






「ほんま、好きやで、。」
























END

黒くない侑士も大好きです