抱きしめたい。

そう思うんはオレの自己中なんか?













自分勝手












「侑士・・・。邪魔。


「(っ!!!)ひどいでチャン。」





オレは仮にも彼氏なんやで?

もっと大切にせなあかんやろ。

オレはのこと大切にしてんで?





「どいて。」


「嫌。」


「どいて下サイ。」


「嫌や。」


「どけっ!」


「・・・彼氏に命令するん?」





それはアカンよ。

だいいちなんでどかなあかんねん。

このままでええやろ?

っていうかこのままがええ。





「あのねぇ〜。寝れないの。」


「寝なきゃええやん。」


「私は寝たいのっ!」






もう・・・。

せっかく授業サボって中庭に来たのに。

木陰を確保したのに。

人の領域にズカズカ入ってきた。

なんなんだ私の彼氏は。

もう・・・彼女やめようかな・・・(オイ





「今オレと別れようと思ったやろ。」


「(っ!?)い、いや!?」


「絶対そうや。死んでもそんなことさせへんからな。」


「・・・・・・ハイ。」





そう思うんだったらいい加減どいてよね。

・・・前から抱きしめられると寝れないよ(泣






「お兄さん、寝たいんですけど。」


「まだ言うとるん?」


「眠いもんは眠いんで。」


「可愛ええは今日はお泊り決定やな。」


「全く人の話聞いてないね。」





侑士は好き。大好き。

でも今は寝たい。

睡魔には誰も勝てないって。

・・・そうじゃなきゃわざわざ抜け出したりなんかしないから。





「侑士ってさぁ・・。」


「ん?何なん?」


自分勝手だよね。


「ハァ?」





ほらそこ。

あからさまに「ありえない。」みたいな顔しない。





「何でや?」


「んー。だってさぁ。自分のしたいようにしたりそのために勝手に人を動かしたり。」


「それはのことか?」


「そうそう。」





そんな大きくうなずかれたらちょっとヘコむわ。

まぁ当たり前やけどな。そんなん。

はオレの好きなようにしとけばええんや。





「・・・オレが嫌いか?」


「うううん。大好き。」


「ん。ならええ。」





ギュッ。と更に強く抱きしめる。

「大好き。」だけの言葉にもよく反応するようになった。

完璧の中毒や。

このまんまやとどうにかなってしまうかもしれへんで。

でも何でなん?

好きならオレのしたいようにされとればええのに。




。」


「何?」


「キスしてええ?」


「ひぎゃっ!!!」





ベリッ。と効果音がつきそうな勢いでオレを押しのける。

まだ何もしてへんで?(するつもりだったのかお前は

思わず離してしまったやん。





「ど、どないしたん?」


「・・・・・・///。」


「はぁ・・・。はオレのこと好きなんか?嫌いなんか?」





うつむいとる?

顔赤いんがめっちゃそそる。

さそっとるんと違うんか?





「耳元でそんな声出さないでっ///。」


「・・・・・・そんなことなん?」


「そんなことじゃないっ!」





ええやん。別に。





は弱いねんな。コレに。」


「うぅ・・・。」


「もっと聞きたいか?」





何度でも言うたるで?





「別に・・・いい・・・。」


「遠慮しなくてもええで?」





本当は聞きたいんやろ?





「大好きやで。
 好きすぎてどうかなってしまいそうや。」


「私も・・・。好き・・・。だよ?」





アカン。

不意打ちや。





?」


「たまには私からもキスしたい・・・。」





あぁ、ええ子になったなぁ(え





「せっかく授業抜け出してきたのに今日は眠れない・・。みたい・・・。」


「大丈夫やで?」


「え?」





簡単に寝れる方法があるやん。





「オレの中で寝ればええねん。」


「・・・・・・へ?」





なんなん?そのリアクション。





「ブッ。アハハハハ!」


「な、なんや?」


「侑士の腕の中で寝れるはずないじゃん。」


「???」


「心臓五月蠅いから。」





っ///。

アカン。





「好きやで。。」





何度唇を重ねてもたりひん。





END