甘い甘い君だけど・・・。
時には苦い時もあるよね?
Schokolade"チョコレート"
「ねぇ、ねぇ、ブンちゃんってガム好きだよねー。」
「んあ?ああ。ってかいきなり話しかけんなよ。」
折角人が安らかに眠っていたというのに(授業中だぞ
お前はちゃんと授業聞いてろよな。
何でかって?
オレが後でノート写すから。
「いやさぁー。なんかお腹すいちゃって。ガムでいいからくれない?」
「ダメだ。オレの命の源だからな。」
「お前はガムで出来ているのか。」
人が飢え死にしそうって時なのにさ。
「この間の点数・・・「分かった分かった。」」
「コラ!丸井!静かにしていろっ!!!」
「え、ちょ、オレじゃないって!」
「廊下に立つか?」
「・・・・・・スミマセン。」
くそっ。
いつも怒られんのはオレなんだよな〜。
「へへ。素直にくれないからだよぅ〜。」
「うるせぇ。もうあげないからな。」
「えぇ!!!」
* * *
「・・・?」
「・・・・・・。」
「寝てんのか?」
ったく、結局次の授業立たされたんだゼ?
全部のせいだ。
あれ真田に見つかってたら死んでたな(生きててよかった
っていうか何でコイツが屋上にいるんだ?
「・・・?」
「・・・う〜ん・・・。」
「ったく・・・・・・。」
の隣に腰を下ろしてガムを噛む。
やっぱこれが落ち着くんだよな〜。
「隙みっけ☆」
「うわっ!!!」
バンッ。
「お、おい!何してんだよ!!!」
「へへへ。さっきくれなかったお返しだよ〜ん♪」
それ・・・、ポッキーか・・・・・・?
ポッキーであろうことかオレの膨らました風船を割りやがった。
・・・・・・ベトベトなんだけど。
「あー、もう!最悪だー!!!」
「へへへ。」
「ところでお前、何してんだよ?」
「ブンちゃんがガムくれないから空腹に耐えかねて抜け出してきたんだよ。」
「いやお前ポッキーもってるだろ。」
くだらねぇことやんないでそれ食えよ。
「んー、これはブンちゃんにあげようと思って。」
「オレに?何で?」
「なんとなく?」
なんだよそれ。
「そんじゃ、遠慮なく。」
「どうぞどうぞ。」
ポキッ。
これ・・・。
「私の手作りだよん。」
「お前、こんなの作れんのかよ。」
「バカだなー。私の夢はソムリエだから!!!」
「無理だな。」
でもホントうまい。
普通のより断然こっちのがいい味してる。
「他にねぇの?」
「うぇ?な、な、な、ないよ?」
「それなんだよ。」
「うわっ!!!」
のポケットから出ている残りのポッキーを強引に奪おうとした。
・・・・・・だからか、こんな体制なのは。
「ちょ・・・///。セクハラッ!!!」
「ち、ちげぇよ!!!」
オレがを押し倒しちまってる。
・・・・・・なんで心臓五月蠅いんだよ。
「離れてよッ!!!」
「これだな。いただきッ!」
「勝手に食うな〜!!!」
・・・・・・・。
何でオレの目の前にがいるんだ?
こんなに近くに?
「あ・・・・・・。」
がオレにキス・・・してる・・・?
「うわわわわっ!!!ち、違う!違う!
あー、なんか良く分かんないけどとにかく違うからッ!!!」
オレが食べようとしたポッキーにたぶんが飛びついてきたんだろう。
・・・・・・いわゆる「ポッキーゲーム」・・・???
「おおお、お前!何してんだよ!
この天才的なオレ様に・・・・・・。」
「(跡部くんみたいなこと言うな)だだだだから違うって!!!」
それでも嬉しいのは何故だろう。
「あー、人のファーストキス返せよ。もうっ///。」
「初めてだったのか?」
「悪かったね///。」
だったら・・・・・・。
「もう1回キスすればセカンドキスもオレのもんだな。」
「は?ななな何を・・・。」
* * *
「ねーねー、ガムちょうだい?」
「口移しならいいゼ?」
「何を言っとるんだ丸井!たるんどるっ!!!」
「な、何で真田がここにいるんだよっ!!!」
あの日からよ恋のチョコレート。
銀紙そっと開いて。
気持ちを確かめて。
誰でもみんな素敵ロマンスしちゃうの。
アナタと2人だけでチョコレートキッス。
END
丸井=直兄=可愛い=こんな感じ。