君にはもう届いた?幸せの手紙。
メッセージ
何やってんだろ私。
期待もしてないのに。バカみたい。
でも・・・。抑えられなくて。
頭で分かっていても体が言うことを聞かなくて。
笑いかけてくれた・・・。それだけで嬉しかった・・・。
私だけに笑いかけたんじゃないかもしれない。
でも・・・。嬉しくて・・・。
好きだったから。うううん。好きだから。
この気持ち。伝えたくて。
返事なんていらない。
ただ伝わればいいから。
「・・・・・・?」
「あ・・・。。」
「まだ悩んでるの?」
「だって・・・。」
「らしくない。」
「そんなこといわれましても・・・。」
には分からないって。
乙女の気持ちは(それ酷くない?
「ズバッと告っちゃえばいいんでしょ?」
「だーかーらー。それが出来ないんだって。」
それが出来たら誰も苦労しないから。
「何でよー、まぁいいや。じゃー頑張ってねん。」
「うん。バイバーイ。」
そう今日しかない。
今日って決めたから。
占いでやってた。
手紙に念じて書いてその手紙を本人に直接渡せば思いは伝わるって。
占いなんて・・・。でも占いって知っちゃったらやってみたくならない?
嘘でもいいから・・・。どうしても渡したい。
* * *
まっ、まだかなぁ〜?
うわっ。緊張してきた。
こうやってずっと待ってるのってどうだろう(苦笑
ストーカーだよね・・・。
あっテニス部だ。
ん?
肝心の人だけいないんですけど・・・。
ま、まさか先に帰っちゃったとか?
うわぁ、ショック・・・。
あれからずっと待ってた。
来るかもしれないって。
でもだいぶ遅くなっちゃった・・・。
もう帰ろうかな?
暗いし・・・。
ハァッ。せっかく今日って決めたのにな・・・。
「誰待ってんの?」
「うわっ!!!」
びっびくりしたぁ・・・。
「だ、誰?」
「えっ、見えない?オレなんだけど・・・。」
えっえっと・・・。
っ///。
「きっ菊丸くん!?」
「そうだよw」
なっなんで・・・。
先帰ったんじゃないの?
「何・・・で・・・。」
「皆に秘密で練習してたの。
ちゃんは何でいるの?こんな遅くに。
誰か待ってるみたいだったけど・・・。」
「あっ、その・・・。」
菊丸くんを待ってたなんて口が裂けても言えない。
「まだ来てないみたいで・・・。」
バカ!私の口!
もう来てるって。目の前にいるからっ。
「そっか・・・。気をつけてね?んじゃ!」
「うん・・・。」
ハァ。せっかくのチャンスを・・・。
本当にバカだなぁ。私って。
私も帰るか。
ドンッ。
暗くてよく見えなかった・・・。
誰かにぶつかっちゃった。
「ごっごめんなさいっ!」
「何で帰んの?」
えっ・・・。
「き、菊丸くん!?」
「誰か待ってたんじゃないの?」
ふりむいたら菊丸くんがいた。
これって最悪の状況?
何で?帰ったんじゃないの?
「き、菊丸くんこそ・・・。」
「んー。ちゃんが誰待ってるのか気になって。」
っ!!!
は、恥ずかしぃ・・・。
どうしよう(泣
「いいの?待ってなくて。」
「はい。」
「???」
「これ、読んでくださいッ。」
「もしかして・・・待ってたのオレ?」
「///。ハイ。」
ついに言ってしまった。
顔から火が出るほど恥ずかしい。
「何で・・・///。」
「嬉しくなかった?ご、ゴメン・・・。」
「いやっ、その・・・。」
何で抱きしめてくれるの?
「ありがと。オレのこと待ってんのかなって期待してた。違うって聞いた時は傷ついたけど・・・。」
「ゴメンなさいっ。嘘ついちゃって・・・。」
「うううん。そんなこと言わないでっ。
あと・・・。有難う。」
「へっ・・・?」
「抱きしめながら読んだんだ♪『手紙』。」
うっ、嘘・・・。
余計恥ずかしい。
「オレも好きだから・・・。」
「えっ・・・。嘘でしょ?」
「ホント。じゃなかったら抱きしめてないでしょ。」
信じられない・・・。
「あ、有難う///。」
「どういたしまして。」
やったよ・・・。
幸せの手紙。
届いたよ。
幸せの手紙。
END