っていうか何で・・・???














洞察力














「どうもッス。」


「君が越前リョーマくん・・・。」





そうか。そうなのか。

こうやって私の自由な時間を奪う気なのだな。

ええ(コホン

私、青春学園中学3年です。

委員会→なし。

部活→なし。

・・・・・・というスペシャルな日常をやっと3年にしてGETできたのに・・・(1、2年の時は委員会とか押し付けられてた

つまり家に帰ってのんびりできるのですよ。

世間的に言うと「帰宅部」かな?

それがそれが今日のこと。














。突然で悪いんだけど、越前が補修なんだ。みてくれないか?」


「(本当に突然だな)やや、不二サン・・・。何故私が・・・。」


「みてくれるんだ。有難う。えらいなは。」


「えっ、ちょっ、不二!?」














というわけでさぁ。

ひどいと思わない?ねぇ?

え?逃げればいいじゃん?

アンタ不二周助の恐ろしさ分かってないね・・・。














「どうしたんスか?先輩。」


「あ、いや別に・・・。よろしくねリョーマくん。」


「リョーマでいいよ。」





リョーマ・・・ね・・・。

結構可愛いじゃん♪(オイ

お姉さん好みよv





「んで?何の教科?」


「数学・・・。」





おお!数学か!





「数学は得意だよ。よっし!早く終わらそーね。」


「ハイ・・・。」





ん?あんま元気ない?





「どうした?」


「いや・・・。何でも無いッス。」


「そう。」





それじゃぁ、早く終わらして寝るぞっ!

ファイトー、サンー。














* * *














「あと1問?」


「そうッスね。」





よしよし。

理解が早い子で良かったわー。

これでやっと解放されるのね!





先輩・・・って面白い。

っていうか教え方がうますぎ。

オレの専属の先生になってほしいッス。





「どした?あと1問だよ?」


「いえ・・・。」





あと1問。

これが終わったら先輩すぐ帰っちゃうんだろうな。性格からして。

イヤだ。

ずっといてほしい。





「ほらほら、ここはさっきの応用で・・・。ネ?」


っ。」


「ハ、ハイ!?」





えっ・・・何?何が起きたの?

っていうか「」って・・・。

先輩を呼びすて?

グ、グランド30周っ!!!(←言ってみたかった





「オレがお礼に教えてやる。」


「・・・・・・へ?な、何をでしょう???」





ガタッと席を立ちこちらに来るリョーマ(

まだ1問残ってるのですが・・・。

ハッ!ここで逃げて私を不二に売る気だなっ!

ぐ、ぐぞっ・・・。

問題残ってたら怒るだろうな・・・。





「オレ前からのこと知ってた。」


「そ、そ、そうですか。光栄です。ハイ。」


「今日分かった。」


「そうですか。それは良かった。では残りの1問をさっさとやりましょう。っていうかやって下サイ。お願いします。」


「答えてくれたらいいよ。」


「???」


「オレのこと好き?」





・・・・・・へ?

何を言うのかリョーマくん。





「えと・・・。」


「オレは好きだよ。のこと。」





えと・・・。

そんな顔で言われましても・・・。





「分かんないよ。今日会ったばっかだし。」





フーン。

先輩、そんなこと言うんだ。

なら・・・。





「今日好きにさせる。」


「んっ!んーっー。」





へ?何?何?





「ふぁっ・・・リョーマ・・・?」


「好きか嫌いか。」


「好・・・き・・・んっデス・・・。」


「よしっ、あと1問やるッスよ。」





いきなり唇に感じた柔らかい感触。

び、びっくりした・・・。

ってかファ、ファーストキスだったんだよ!?

年下に奪われた・・・(うぅ

・・・でも、ちょっと嬉しいかなv

それにしても切り替え早いな。





「オレ、とならうまくやれる。」


「すんごい洞察力だね。」





あー。でも・・・。

ちょっとどころじゃなく惚れた自分がいるのが。

悲しかったり嬉しかったり。





END