君はいつもそばにいた。














愛しくて














「大石、マネージャーのの姿がないのだが。」


「ああ、何か調べ物があるから遅れるって言ってたぞ。」


「そういえば越前もいないッスね。」


「あいつは図書委員だろ。」














いつもの放課後。

オレは図書委員の仕事で図書室に来ていた。

こんなに天気がいいと眠くなってくる。

・・・いや、もうこんな時間だから。

ってか・・・なんでいつもオレばっかこんなに仕事多いんだよ・・・。





「ねむい。」





太陽は沈みかけ、夕焼けがオレを照らす。

暖かく、これならグッスリ寝られそうだ。

今寝たい。今じゃなきゃ嫌だ。

これだけ働いたんだから・・・。





「部長には後で・・・寝ちゃえ。」





オレは睡魔に負けて図書室の机に寝そべった。














* * *














「んんっ。。。」





ん・・・、今何時だ?

まだ陽は沈んでいなかった。





「ッ!!??」





俺の隣にいたのは・・・。





先輩ッ!」


「んー。」





な、何で先輩がここにいるんだ?

まぁ、オレ的には・・・。





「好きだからいいんスけどね。」





先輩はまだ起きていないみたい。





「・・・・・・。」





全然気付かずに寝てる・・・。

や、やばい。

心臓バクバク言ってるし。

いつも先輩の側にいるのに・・・。

やっぱ2人きりだからかな?





「んー。」





サラサラした髪。

横顔も可愛い。

寝顔も可愛い。



・・・・・・思わずキスしたくなるような。





・・・。」





そっと触れてみた。

あんまり体力ないのにいつもがんばってるから・・・。

ってことは先輩も部活サボッてる?

なんだ、俺と同じじゃん。





「リョー・・・マ・・・。」


「(びくっ)先輩?」





寝言・・・?

な、何で俺の名前呼んだんだ・・・。

も、もしかして俺の夢見てる?





「くっ・・・///。」





そう考えるとどんどん妄想が膨らんでいく。

もう我慢できねぇ。





「んはっ・・・。リョ、リョー・・・マくん・・・。いやっ・・・。」





何回も角度を変えて唇を重ねる。





「・・・いい感じ・・・。」


「やっ・・・ちょっ・・・。」





オレは首筋にキスマークをつけた。





「リョ、リョーマくん???」


・・・。やっと起きた。」





ずっと1人で寂しかったんですよ?





「ホ、ホントにやってくれるなんて思わなかった・・・。」





え?





「実は友達のに相談したらこうしろって・・・。」





「リョーマくんのこと好きだから・・・。」






こ、これは・・・告白?



俺に?

自然と笑みがこぼれる。





・・・。」


「ごめんっ;そんなつもりじゃないんだったら・・・。」


「いやっ。」





また唇を重ねた。





「そういうつもりだよ。。」





「オレも・・・。好きだ・・・。」


「リョ、リョーマ///。」


「これから時間あるだろ?」


「えっ、でも部活・・・。」





「逃げられないよ。」





今日は・・・。





愛しくてたまらない君の日なんだから。





END