何でいっつも俺に被害がくんねん。

無関係なんやけどな・・・。

ん?今お前、何で跡部夢に忍足が出てんだよッ!帰れ!と思ったやろ。

こんな出だし書くんは、あんませえへんからな・・・。

まぁ、続き読めば分かるやろ。
















どうしても
















そんで、何で俺がこんな風に思っとるかっちゅう話やんな。

それには深い理由があんねん・・・。

まぁ全部跡部の惚気なんやけどな。
















---昨日---















今日は土曜日だ。

部活もめずらしく今日はねぇ。

それもアイツは分かってるはずだ。

なんせ俺がそのことをの前で100回は言い続けたからな(そしたら「そうですか・・・」って流された

彼氏が久しぶりの休みなんだゼ?

彼女であるが俺様に奉仕すんのは当然だろ、なぁ?

だがあれだ。

いつまで経ってもは俺の家に来ねぇ。

それどころか電話やメールもよこさない。

しかたないからメールを送った。



「今、どこだ。早く来い。」



そしたらどうだ?

1時間経った今でさえ返信が来ねぇ。

ったくどうなってんだよ・・・。


ま、まさか・・・。いや、そんなな。

着信拒否・・・。ありえねぇ。

アイツはオレにベタ惚れだからな。


とりあえず、知ってそうな奴に電話でもしてみるか。

アイツの知り合い・・・。

っつても電話番号知らねぇな。

と付き合ってからは全ての女の番号は消したからな。


ま、まさか・・・誘拐・・・。

まさかな。



そういえば忍足が同じクラスだったな・・・。

まぁ、かけないよりはマシか・・・。
















「なんや、跡部か。めずらしいやん。」


「俺様のはどこだ。」


「(な、何言うてるんコイツ・・・)し、知らんわ、そんなん。
 なんや、デートの約束でもしとったんか?ついにふられたんか。」


「うるせぇ、誰がふられるかよ。」


「ならなんなん?」


「なんでもいいんだよッ!てめぇには関係ねぇ。」


「なら電話すんなや。」


「本当にどこにいるか知らないんだな?」


「知ってたらどないすんねん。・・・あ。」


「あーん?」


「補習・・・、言うとった気もせんなぁ・・・。」





ブツッ。
















ちょ、ちょお待って。

ここや。

もうこの時点で散々惚気出とるやろ?

いきなり電話も切りよるし・・・。
















が補習だって・・・?

ったく早く言えよメガネ関西人(ひどいわ

ってことは学校か・・・。

確かにそうだったら携帯の電源は切ってるかもな・・・。
















ッ!!!」


「あ、景吾・・・。」





オレは急いで学校に向かった。

これでいなかったら忍足に明日は無いな。(むっちゃ酷い

そしたらがいた。

オレの愛しいが。

・・・・・・ッー!!!(どうした





「ど、どうしたの?そんなに急いで。ってかよく分かったね。」


ー。(抱きつき)」


「ひぎゃっ!ちょ、ま、まだ終わってないから!」





机の上を見るとまだ何枚かプリントが残っていた。

ったく、誰だこんなんにやらせたやつは。

オレとのラブラブタイムを邪魔する気か・・・





「そんなのはいい。早く帰るぞ。」


「え、いや、やんなきゃ怒られるから・・・。」





に怒るだと?フザケンな。





「俺様の力でなんとかしといてやる。オラ、帰るぞ。」


「ヤダッ!やるの!じゃなきゃ一生頭悪いまま・・・。」





涙目になりながら俺に訴える。(そんな可愛い顔するなよ

けなげすぎるゼ・・・。





「しょうがねぇな。俺がやってやる。」


「いや、それ意味ないから。もう少しだからちょっと待ってて?」





の他頼みごとだ。

聞かねぇわけにはいかねぇだろ。


しかたなくオレはを待つことにした。

向かいのイスにとりあえず座る。





「いや、そんなに直視されたら出来ないんですけど・・・。」


「待っててやってるんだ、文句言うな。」


「いや、先帰ってても・・・。」


「アーン?なんか言ったか?」


「(ひぃっ!)な、なんでもありません。」





は照れ屋だからな。

本当はいてほしいのに素直に言えねぇんだよ。

・・・ったくどこまでも愛らしいやつだゼ。





「と、ところでさ、何で私がここにいるって分かったの?」


「あ?どうでもいいだろそんなこと。」


「そう言われると余計気になる。」





何でこの2人っきりの時間を幸せにすごしているってのに忍足なんぞの話題をしなきゃいけねぇんだ。


・・・・・・だが、の頼みだしな。





「忍足に聞いた。」


「あー、なるほど。」





確かには補習であることを忍足に話したらしい。

・・・何でオレじゃないんだ?





「そ、それは忍足が同じクラスでたまたまいたから愚痴っただけで・・・。」


「それだけか?」


「それだけですっ。」





ダメだな。

それだけの理由じゃダメだ。





「これからは何でもオレに先に言え。それと他の奴に言う必要もねぇ。」


「う、うん・・・。ご、ごめんね?」


「何がだ。」


「いや、その、いろいろ心配かけちゃったみたいでさ・・・・。」





嬉しい。

他でもないオレのことを気にかけている。





「そう思うんだったら早く終わらせろ。」


「うん。」





こんな幸せなことはねぇ。


この後はオレにたっぷり奉仕してもらわねぇとな。
















っちゅう話をオレは何回も聞かされたんや。

電話でも、部活ン時でも・・・。

なんやオレのことえらい言いようやんな?

まったく酷いわ・・・。

明日、もう行きたないわ・・・。
















END





スランプ抜け出すためのリハビリ。