夢なら覚めないでほしい・・・。













とろけるようなキス











「・・・・・・イ。」





「・・・・・・オイ。」





ん、ん?

どこだここ?

ってか私・・・。どうしたんだろ。





「大丈夫かよ。」





隣に誰かいる?

この人が・・・もしかして助けてくれた?

私どうしてたんだろ。





・・・。大丈夫か?」






この声・・・。聞いたことある。



視界が開けてきた。

白いものがとれていく。

心地よくて大好きな声。



・・・・・・。





「っっっ!あっあっあっ跡部くんっ!!!」


「ア〜ン?分かんなかったのかよ。」





そ、そうか。

忍足くんと別れて跡部くんと2人になったんだ///。

でもそれからどうしたんだろ・・・?




「いきなりお前がオレの中で気失ったんだよ。」


「っ///。ゴ、ゴメンナサイ・・・///。」






はっ恥ずかしい・・・。

跡部くんが何故か抱きしめてくれたのにその中で気失っちゃったんだ・・・///。





「あっあのぉ・・・。」


「・・・・・・。」


「何で抱きしめてくれたんですか・・・?」


「・・・・・・。」


「・・・・・・///。」





ど、どうしよう・・・。

会話が・・・。

ってか部活は?

あっ、でもここ部室みたい・・・。





「付き合ってんのか?」


「へ?」






「忍足と付き合ってんのか?」


「・・・・・・?」





な、何だろう。急に。





「そ、そんなわけじゃないですかっ!
 忍足くんとはただの幼馴染ですよ。」





そうか、そういうことか。

アイツ、幼馴染がいるなんて一言も話さなかったじゃねぇか。

まぁ、一安心だな。






・・・。」


「ハッハイ///。」





チュ。





「っっっ///。」


「好きだゼ、。」


「えっえっえっ・・・///。」





キ、キス!?

跡部くんが私に?

しかも「チュ」って・・・。

音が聞こえるくらいハッキリしてきたんですけど・・・。

は、恥ずかしいどころの話じゃないよ!!!





「お前はどうだ。」


「あ、跡部くん!?」


「景吾。」


「っ!!!」


「今から彼氏になる奴に敬語はねぇだろ?」


「けっ景吾・・・///。」


「ん。」


「・・・・・・好き。」


「フッ・・・。ったりめぇだ。」





信じられない。夢かもしれない。

夢だったら・・・。覚めないで?















夢なんかじゃねぇよ。

この手に掴んだ『愛』。

一生離さねぇ。

覚悟しろよ?












END